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藤沢周氏 トークショーと仕舞「山姥」

執筆者の写真: TANAKA JTANAKA J

2025/01/12


 新潟市りゅーとぴあ能楽堂で開催された、藤沢周氏のトークショーと能楽体験に参加してきました。藤沢周氏は新潟市西区出身の芥川賞作家で、その作品や能楽を身近に感じられた楽しいひと時でした。


 謡と仕舞を習っている藤沢さんが能の装束で舞台に登場された瞬間、会場全体が一瞬で引き締まるような緊張感に包まれましたが、トークでは新潟弁(内野弁?)が随所に出て、親しみやすく和やかな雰囲気が広がりました。


 幼少期の記憶をもとにした作品『憶』についてのお話からは、藤沢さんの独特な鋭い感性が子供の頃から培われていたことがよく伝わりました。


 第二部では、能楽の団体の方々とともに、藤沢周さんが仕舞(略式の舞)を披露。堂々とした舞を披露でき、栄誉ある芥川賞作家でありながら、トークショーでは気さくにお話しされる藤沢さんのお人柄にとても引きつけられました。

 

 私も茶道の姉弟子(歳は私の方がずっと上)と一緒に、舞台で能の体験をさせていただきました。大きな扇子を手に「高砂」を謡い、とても楽しく貴重な体験でした。

 

 普段なかなか触れることのない能楽ですが、この素晴らしい伝統がこれからも大切に受け継がれていくことを心から願っています。



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